オーストラリア一般ニュース－豪州航空会社、空港、経済、社会

　　景気の回復により、オーストラリアの企業はアジア・太平洋地域への輸出を増やしている。　しかし、調査会社Dun and Bradstreet（D&B）社の調査では、顧客の支払いが少なくとも2ヶ月後になりオーストラリアの輸出業者はキャッシュフローの問題に苦慮しているとしている。　
　　アジア・太平洋地域での景気が回復しているにもかかわらず、顧客たちは世界的な経済危機の真っ只中であった2008年10-12月期と比べると、2009年10-12月期はより長い支払いの延期を求めている。　
　　今回の調査対象は、オーストラリアの輸出業者の80%以上となる、従業員200人以下でアジア・太平洋地域への商品･サービス輸出が年間1,000万豪ドル以下の企業を対象にしている。　それらの企業は顧客からの支払いの遅れによってキャッシュフローが悪化し、倒産の可能性が高くなっている。　今回の調査でオーストラリアの輸出業者は、少なくとも60日間は商品･サービスの支払いを待つことを強いられている。　
　　D&B社によると、「この傾向は、輸出業者が世界的な景気回復により高まる需要に対応するために、借入金によって在庫を増やしていることが原因となっている。　そして、景気が回復しているのにもかかわらず、多くの国々の輸入業者は支払いを引き伸ばしている」と話した。　
　　同社がアジア・太平洋地域の19ヶ国を調査したところ、中国とベトナムにある多くの企業が1年前と比べると、30日以上支払いが遅れている。　中国が最悪で、32.8%の請求書が支払い期日より30日以上遅れて支払いをされており、これは1年前と比べて11.4%増加した。　ベトナムも27.9%の請求書が支払い期日より30日以上遅れている。　日本の企業は今までは一番支払いが良かったが、今年は支払い延期の圧力がかかってくるかもしれない。　今回の調査では、韓国の支払いが改善されてきたが、造船、建設、不動産などの一部の産業では依然支払いリスクが高い。　インドもこの12ヶ月間で改善されており、30日間やそれ以上の支払いの請求書は30%となった。　アメリカの企業は最悪で、38.3%の請求書の支払いが支払期日より30日以上過ぎている。　(Source: The Australian, 12/04/10 "Exports up but payments lag")　

04月28日2010年		将来メルボルンがシドニーを追い抜いて豪州第一の都市に

		不動産業界の新しいレポートによれば、将来メルボルンがシドニーを追い抜いてオーストラリアで最大の経済原動力を持つ都市になるとしている。　　　不動産開発業者団体”Urban Taskforce”の「The Going Nowhere」のレポートでは、シドニーは経済、人口、魅力ある投資対象としての第1位の地位から滑る落ちることになるとしている。　　　同団体のアーロン・ガディエル理事長は、「8年前、シドニーの人口はメルボルンより60万人多かったが、2009年半ばには50万人となり、その差が減少している。　ビクトリア州の経済は、ニューサウスウェールズ州より相当上回っている。　メルボルンの人口は長期的に見て年間1.3%増加してきており、2037年にはシドニーを追い抜いてオーストラリアで最大の都市となる。　シドニーの人口増加率は、住宅が不足していることが原因で徐々に低下していく。　ニューサウスウェールズ州は毎年建設している住宅の2倍の住宅を建設しなければ、人口で他の州に抜かれる。　住宅供給の不足は州の経済支援の能力や人口増加に直結している。　住宅を供給する関連事業の雇用だけを見ても、その人たちの住宅需要や州の経済に貢献することになる。　ビクトリア州は引き続き魅力的な建設投資が続き、人口が増えて経済も成長する。　2003年から2009年の間では、ビクトリア州の経済成長率は3.3%で、ニューサウスウェールズ州は1.7%である。　雇用の伸び率もビクトリア州は年間2.1%であるのに対して、ニューサウスウェールズ州は0.8%である。　最近の経済紙の見通しでは、ニューサウスウェールズ州の経済は改善の兆しがあるが、金利の引き上げと商業施設建設の減少が経済の足かせになるかもしれないとしている」と話した。　(Source: ABC, 27/04/10 "Melbourne to overtake Sydney as biggest city")

04月28日2010年		火山噴火による旅客の混雑は数週間つづく　－　カンタス航空

		カンタス航空はオーストラリアからヨーロッパに向かう、またはヨーロッパからオーストラリアに戻る旅客についての問題を話し合う会議を今日開催する。　　　同社は、火山の噴火による灰がヨーロッパの上空を覆ったことで、ヨーロッパからの、またヨーロッパへのフライトがキャンセルになって影響を受けた旅客が約1万5,500人いるとしている。　　　同社のオリビア・ワース広報担当は、「旅客の混雑は数週間つづくことになる。　より多くの旅客が搭乗できるように機材をB747からA380に変更している。　今日の会議で我社の幹部はフライトの増便を決めることになるだろう。　今週増便になれば、ヨーロッパからの旅客や、オーストラリアからロンドン、フランクフルトへ向かう旅客がより多く利用してもらえることになる」と話した。　　　一方、シンガポール航空は、「オーストラリアにいる旅客や、海外にいる旅客の混雑は解消した。　オーストラリアに帰ってくる人や、またヨーロッパに戻る人も輸送した。　我々は家に戻りたいと望むほとんどの旅客は、各自の家に戻っていると理解している」とスーザン・ブリドウ広報担当は話した。　(Source: ABC, 26/04/10 "Qantas delays to continue for weeks")

04月28日2010年		来年シドニー線に新しいB777-300を投入－エール・オーストラル

		フランスの航空会社エール・オーストラル（Air Austral）が, 来年から新しいB777-300を投入して、オーストラリア線の輸送力を増やす。　このニュースは昨夜、シドニー/レユニオン（Reunion）島線の一周年を記念したパーティーの席上で発表された。　　　同社のセールス・マーケティング部門のジャン･マルク・グラッツィーニ副社長は、「この新しい機材は来年2月に投入される。　この新機材のサービスは、複数地点を経由するルートでの我々の戦略の重要なカギとなる。　また、スタッフを増やして、シドニー市場の期待に応えるようにしている。　就航した昨年の業績不振を克服したが、まだまだやることがある。　すべてのビジネスに共通することだが、高い目標を達成するには、いくつも改善の余地はある」と話した。　(Source: Travel Today, 16/04/10 "Air Austral flags capacity increase")

04月21日2010年		火山噴火で1日当たり150万豪ドルの損失　－　カンタス航空

		ヨーロッパの上空に火山灰が覆っていることが原因で、カンタス航空はヨーロッパ線のフライトをキャンセルしているが、少なくとも明日の昼間までで毎日150万豪ドルの損失を出していることを明らかにした。　そして、これによる混雑が解消されるには時間がかかるとしている。　　　欧州連合（ＥＵ）加盟の運輸担当相たちは、今回の問題でビデオ会議による緊急理事会を開いている。　カンタス航空は、現在までに自社の旅客1万2,500人が今回の問題で影響を受け、2,000人以上が世界中のホテルで待機していると推定している。　　　ヨーロッパへのフライトがキャンセルになったことで、航空業界は1日当たり2億USドル（2億1,800万豪ドル）の損失が出ている。　オーストラリアからヨーロッパへ多くのフライトを運航しているエミレーツ航空は、先週後半から5,000万USドルの損失が出ているとしている。　　　カンタス航空は緊急対策として、ヨーロッパへどうしても行かなければならない旅客に対して、アメリカ経由のロンドン行きや、ヨーロッパ南部の空港に着陸することなどを検討している。　そして、通常の運航がいち早く再開されることを期待している。　(Source: The Australian, 20/04/10 "Volcanic ash costing Qantas $1.5m a day")

04月21日2010年		2月のオーストラリアの貿易赤字額が拡大　－　豪統計局

		2月のオーストラリアの貿易赤字額が、輸入が増えて輸出が落ち込んだことで予想より拡大した。　　オーストラリア統計局が発表した統計では、2月の貿易赤字額が1月の11億ドルから2/3以上増えて19.2億ドルになったとしている。　Bloomberg Newsの調査では、多くのアナリストたちは13億ドルと予想していた。　　　2月の輸出額は1%（2億8,700万ドル）減って192億ドルとなり、輸入額は2%（5億1,600万ドル）増えて218億ドルとなった。　JPモーガン社のエコノミストのヘレン・ケバンズ氏は、「2月の貿易赤字は我々が予想した以上に増加した。　石炭と金の輸出が落ち込んだが、依然輸出は好調で、今後2-3ヶ月で回復するだろう」と話した。　2月の石炭、コークス、練炭の輸出は12%（3億1,700万ドル）減少し、反対に農産物は2%（4,500万ドル）増加している。　(Source: SMH, 01/04/10 "Trade gap yawns as imports rise")

04月21日2010年		オーストラリア線を増便　－　エア･アジア航空

		マレーシアに拠点を置くエア･アジア航空は、パースとメルボルンからクアラルンプールへのフライトを1日2便にし、パースとバリ間のフライトも1日3便にして、オーストラリア線の強化を図る。　　　メルボルンからクアラルンプールへは、7月1日から週14便体制にし、パースからも8月1日から週14便体制にする。　6月1日からはパース/バリ間を現在の週14便から21便にする。　(Source: Aircargo Asia Pacific, 13/04/10 "AirAsia lifts Aust numbers")

04月14日2010年		景気が回復も、豪州の輸出業者は顧客からの支払いの延滞に悩む

		景気の回復により、オーストラリアの企業はアジア・太平洋地域への輸出を増やしている。　しかし、調査会社Dun and Bradstreet（D&B）社の調査では、顧客の支払いが少なくとも2ヶ月後になりオーストラリアの輸出業者はキャッシュフローの問題に苦慮しているとしている。　　　アジア・太平洋地域での景気が回復しているにもかかわらず、顧客たちは世界的な経済危機の真っ只中であった2008年10-12月期と比べると、2009年10-12月期はより長い支払いの延期を求めている。　　　今回の調査対象は、オーストラリアの輸出業者の80%以上となる、従業員200人以下でアジア・太平洋地域への商品･サービス輸出が年間1,000万豪ドル以下の企業を対象にしている。　それらの企業は顧客からの支払いの遅れによってキャッシュフローが悪化し、倒産の可能性が高くなっている。　今回の調査でオーストラリアの輸出業者は、少なくとも60日間は商品･サービスの支払いを待つことを強いられている。　　　D&B社によると、「この傾向は、輸出業者が世界的な景気回復により高まる需要に対応するために、借入金によって在庫を増やしていることが原因となっている。　そして、景気が回復しているのにもかかわらず、多くの国々の輸入業者は支払いを引き伸ばしている」と話した。　　　同社がアジア・太平洋地域の19ヶ国を調査したところ、中国とベトナムにある多くの企業が1年前と比べると、30日以上支払いが遅れている。　中国が最悪で、32.8%の請求書が支払い期日より30日以上遅れて支払いをされており、これは1年前と比べて11.4%増加した。　ベトナムも27.9%の請求書が支払い期日より30日以上遅れている。　日本の企業は今までは一番支払いが良かったが、今年は支払い延期の圧力がかかってくるかもしれない。　今回の調査では、韓国の支払いが改善されてきたが、造船、建設、不動産などの一部の産業では依然支払いリスクが高い。　インドもこの12ヶ月間で改善されており、30日間やそれ以上の支払いの請求書は30%となった。　アメリカの企業は最悪で、38.3%の請求書の支払いが支払期日より30日以上過ぎている。　(Source: The Australian, 12/04/10 "Exports up but payments lag")

04月14日2010年		マカオの航空当局がビバマカオ航空の航空事業免許を取り消し

		財政悪化により先週末のフライトを運休にしたことで、マカオの航空当局はビバマカオ航空の航空運送事業免許（Air Operator's Certificate）を取り消した。　同社は燃料費の支払いが滞った3月26日から航空機の運航を休止しており、予約も受付けていない。　多くの旅客はマカオなどに取り残され、同社はそれらの旅客には運賃の払い戻しをするとしている。　　　マカオ政府は声明で、「ビバマカオ航空は非常に非協力的である。　マカオ政府が取り残された旅客を救済するために、同社に旅客のネームリストなどの提出を求めたが、必要な情報を提供しなかった。　それによって政府の旅客への支援が遅れている」と非難した。　　　一方、ビバマカオ航空は声明で、「先週の金曜日の午後に週末のフライトの燃料費の先払いをし、我々の株主も燃料業者に対して支払いの保証をするなどの対応をしたが、燃料業者との話がまとまらず、フライトは思いがけなく運休となった」と説明した。　　　同社は3機のB767を使用して運航していたマカオからメルボルン、ハノイ、ジャカルタ、東京、札幌行きのフライトを運休した。　(Source: Australian Aviation Express, 29/03/10 "Viva Macau grounded by financial woes")

04月14日2010年		ボーング社と105機のB737の購入契約　－　バージンブルー航空

		バージンブルー航空はボーング社と105機のB737の購入契約に正式に署名した。　　　この契約には、50機のB737-800型の確定オーダー、25機の確定納期オプション、そして30機の購入権利が含まれている。　このB737のオーダーは、小型のB737-700型や大型のB737-900型に変更することが可能となっている。　これらのB737は2011年から2017年に納入されることになっており、バージンブルー航空にとっては、現在保有する機材の更新だけでなく、将来の成長にも対応することが出来る。　　　同社のブレッド・ゴッドフリーCEOは、「正式な契約を行なった。　国内や近距離市場が回復しており、我々はこの後の安定した成長に対応していく。　新機材やモダンな機材を維持することは、定時運航や運航コスト削減にとって重要である。　また今回の機材の価格は、同時多発テロの後と大量購入ということもあって、2001年に初めてボーイング社の航空機を購入した時と比べてより魅力的なものであった」と話した。　　　バージンブルー航空は、Vオーストリア航空がシドニー/ニューヨーク、パース/ロンドンを直行で運航するために、B777-200LRを購入するのではないかとの噂がある。　(Source: Australian Aviation Express, 05/04/10 "The Blue's big Boeing buy")

04月07日2010年		政策金利を再度0.25%引き上げて4.25%に　－　豪準備銀行

		オーストラリア準備銀行は、同総裁が以前から警告していた通り、政策金利を0.25%引き上げた。　これによって政策金利が4.25%になったことから、主要銀行の住宅ローンの変動金利（Standard variable rate）が今回の引き上げ幅をすべて転嫁して7%以上になると見られる。　　　同銀行のグレン･スティーブンス総裁は声明で、「理事会は、今後1年間に経済成長やインフレが目標に近づくと判断した。　金利が通常のレベルに近づくことは適切なことである」と話した。　 (Source: ABC, 06/04/10 "RBA lifts rates again")

04月07日2010年		オーストラリアで夏時間が終了、シドニーと日本の時差が1時間に

		夏時間（デイライト・セービングス）がオーストラリアのニューサウスウェールズ州、ビクトリア州、タスマニア州、首都特別地域、南オーストラリア州で終了する。　4月4日の日曜日の午前2時に1時間時計を戻す。　クイーンズランド州、西オーストラリア州、北部準州は夏時間を導入していない。　　　ニューサウスウェールズ州、ビクトリア州、タスマニア州、首都特別地域、南オーストラリア州での次の夏時間は、2010年10月3日に始まる。　(Source: AAP, 02/04/10 "Daylight saving to end on Sunday")